トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第53回放送 特集「朝ドラ『エール』開始記念!作曲家・古関裕而の世界」

第53回放送 特集「朝ドラ『エール』開始記念!作曲家・古関裕而の世界」

第53回放送 特集「朝ドラ『エール』開始記念!作曲家・古関裕而の世界」

<2020.4.19 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

2019年に生誕110年、没後30年を迎えた作曲家・古関裕而氏。今年3月からは古関氏をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説『エール』が始まるなど、巷で注目が高まっています。そこで4月の『午前0時の歌謡祭』では、古関氏の作品集を数多く手がけている日本コロムビアの衛藤邦夫プロデューサーをゲストにお迎えし、偉大な作曲家の足跡を辿りました。
その古関氏は1909年(明治42年)、福島県生まれ。1930年にコロムビアの専属作曲家となり、戦前は「船頭可愛や」(音丸/35年)などがヒット。歌謡曲にとどまらず、早稲田大学の応援歌「紺碧の空」(31年)や、当時大阪タイガースという名称だった阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」(36年)なども作曲し頭角を現します。第2次世界大戦中は戦時歌謡の作曲も手がけますが、戦後はあまたのヒット曲を生みだす一方、ラジオ、舞台、テレビ、映画の音楽監督としても活躍。72年から84年までは高視聴率番組『オールスター家族対抗歌合戦』(フジテレビ系)の審査委員長を務めるなど、お茶の間でも親しまれましたが、元号が平成に替わった89年、80歳で生涯を閉じました。
番組では、人気投票で選ばれた上位30曲とボーナストラック4曲で編成された2枚組CD『あなたが選んだ古関メロディーベスト30』(4月29日に日本コロムビアより発売)の収録曲を中心にお届けしました。


01.「栄冠は君に輝く~全国高校学校野球大会の歌」コロムビア合唱団(1948)
作詞:加賀大介 作曲・編曲:古関裕而
戦後の学制改革によって「中等学校野球大会」が「高等学校野球大会」に変わるにあたり、新しい大会歌を朝日新聞が公募。怪我によって球技続行を断念した加賀の野球愛に溢れた詞が入賞し、古関氏が作曲を手がけました。NHKの高校野球放送でチーム紹介のBGMに使用されており、今では日本人誰もが知る歌となっています。

BGM.「スポーツ・ショー行進曲」コロムビア吹奏楽団(1947)
作曲・編曲:古関裕而
日頃から交流のあったNHKの藤倉修一アナウンサーに委嘱され、同局の番組『スポーツ・ショウ』のオープニングテーマとして作曲。今もスポーツ番組のテーマとして流れる、国民的なメロディーです。晴朗で格調高い古関メロディーを代表する作品といえるでしょう。

02.「紺碧の空~早稲田大学応援歌」早稲田大学グリー・クラブ(1931)
作詞:住 治男 作曲・編曲:古関裕而
ライバル・慶應義塾の「若き血」に対抗して、早稲田の応援団が企画。古関氏と同郷(福島県出身)で、古関夫人と帝国音楽学校で交友があった歌手・伊藤久男のいとこが同応援団にいた縁から、本作が誕生しました。古関氏は慶應義塾の応援歌「我ぞ覇者」も1946年に作曲しています。

03.「六甲おろし~阪神タイガースの歌」若山 彰(1961)
作詞:佐藤惣之助 作曲・編曲:古関裕而
1936年、日本でプロ野球リーグが発足したときに結成された大阪タイガースの球団歌。今回は61年、球団名が阪神タイガースに変更された際、再録音されたバージョンをお届けしました。一球団の応援歌でありながら、今では国民的な知名度を得ています。

BGM.「福商青春歌」福島県立福島商業高等学校(1930)
作詞:坂内 萬 作曲:古関裕而
1930年、国際作曲コンクールで入賞を果たした古関氏は日本コロムビアに招かれ上京。本作はその直前に母校・福島商業高校から依頼されて作曲した作品です。唱歌風のメロディーとワルツのリズムが印象的な叙情歌で、作詞は当時福商で国語の教員だった坂内 萬。その歌碑は今も校内に建立されています。

04.「露営の歌」中野忠晴、松平 晃、伊藤久男、霧島 昇、佐々木章(1937)
作詞:薮内喜一郎 作曲:古関裕而 編曲:奥山貞吉
日中戦争が勃発した1937年、東京日日新聞・毎日新聞が進軍のために詞を公募。満州旅行からの帰途、東京へ急ぎ帰るようとの電報を受けた古関氏は、下関で目にした公募詞二席作の作曲が用件であろうと察し、車中で作曲したといいます。本作は当初A面の「進軍の歌」を凌駕し、出征兵士を送る定番歌となりました。

BGM. 「とんがり帽子」川田正子、ゆりかご会(1947)
作詞:菊田一夫 作曲・編曲:古関裕而
CIE(民間情報教育局)の指令による戦災孤児・浮浪児救済のためのキャンペーン企画として誕生した連続ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』(NHK/47~50年)の主題歌。敗戦に打ちひしがれた国民の数少ない娯楽として、番組も本作も大ヒットを記録しました。ドラマの脚本を手がけた劇作家・菊田一夫とはその後も『君の名は』(52~54年)など、数々の番組、映画、舞台でタッグを組み、多くの主題歌をヒットさせました。本作は黄金コンビを決定づけるエポックメイキングとなった曲でもあります。

05.「イヨマンテの夜」伊藤久男(1950)
作詞:菊田一夫 作曲・編曲:古関裕而
“イヨマンテ”はアイヌ語で「送り儀式」のこと。本作はもともとラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の劇中曲「奥多摩の木こりのテーマ」として作られた曲ですが、放送を聴いた伊藤が惚れ込み、アイヌをテーマとした詞を付けてレコード化。従来の流行歌とは一線を画す、リズミカルで豪快な歌が人々の心を高揚させ、大ヒットしました。今年は細川たかしがカバーし、シングル「2020イヨマンテの夜」が4月22日にリリースされるなど、今なお多くの歌手によって歌い継がれています。

06.「長崎の鐘」藤山一郎(1949)
作詞:サトウハチロー 作曲・編曲:古関裕而
長崎医大の永井 隆博士が自身の被爆体験を著した随筆(『長崎の鐘』『この子を残して』)をもとに、サトウハチローが作詞。古関氏は曲前半を短調のレクイエムにしつつ、サビでメジャーに転調する技法で未来への希望も織り込み、格調高い叙情歌に仕上げました。紅白歌合戦では第1回の大トリ以来、計4回歌唱されるなど、戦後日本を象徴する楽曲として愛され続けています。

BGM.「NHKラジオ『ひるのいこい』テーマ曲」コロムビア・オーケストラ(1952)
作曲・編曲:古関裕而
1952年11月から続いているNHKラジオ『ひるのいこい』のテーマ曲。誰でも1度は聴いたことのある、温かさと懐かしさに溢れたメロディーです。

07.「高原列車は行く」岡本敦郎(1954)
作詞:丘 灯至夫 作曲・編曲:古関裕而
同じ福島出身で、日本コロムビアの専属作詞家だった丘 灯至夫とのコンビによる“乗り物シリーズ”の1つ(ほかには「あこがれの郵便馬車」「みどりの馬車」など)。丘は福島の沼尻軽便鉄道をモデルに作詞、古関氏はアルプスを颯爽と走る列車をイメージして軽快なメロディーを付けたといいます。爆発的なヒットを記録した本作は1954年の紅白歌合戦でトップバッターとして歌唱されています。

08.「モスラの歌」ザ・ピーナッツ(1961)
作詞:由紀こうじ(田中友幸、関沢新一、本多猪四郎) 作曲・編曲:古関裕而
「プロデューサー;田中友幸、監督:本多猪四郎、特技監督:円谷英二、脚本:関沢新一、音楽:古関裕而」の布陣で製作された特撮怪獣映画『モスラ』(東宝/61年公開)の主題歌。ザ・ピーナッツはモスラを守護神として崇め、巫女として仕える双子の妖精・小美人役で出演し、本作を歌唱しました。

BGM.「別れのワルツ」ユージン・コスマン管弦楽団(1949)
作曲:スコットランド民謡 編曲:ユージン・コスマン
日本では稲垣千穎の訳詞がついた唱歌として知られる「蛍の光」(原曲はスコットランド民謡の「Auld Lang Syne」)を古関氏がアレンジ。その発端は米国映画『哀愁』(日本公開は1949年)の劇中で使用された3拍子バージョンでした(原曲は4拍子)。“ユージン・コスマン”は古関氏の名前をもじった変名ですが、発表されるや閉店、閉会、閉宴などを告知するBGMとして人気を集め、今では「アニーローリー」と並ぶ日常生活に密着した音楽となりました。

09.「オリンピック・マーチ」陸上自衛隊中央音楽隊(1964)
作曲・編曲:古関裕而
前回の東京五輪の開幕日(64年10月10日)、565名の演奏により高らかに鳴り響いた入場行進曲。「星条旗よ永遠なれ」などの作曲で“マーチ王”と呼ばれた米国の作曲家、ジョン・フィリップ・スーザにちなみ、“日本のスーザ”の異名をとった古関氏らしい、清新明朗、格調高い作品です。現在放送中の朝ドラ『エール』は、この曲が演奏される開会式直前のシーンから始まりました。

《イントロクイズ解答》

 

 

 

 

「耳をすましてごらん」本田路津子

 

 

 

 

 

 

 

 

「晴れたらいいね」DREAMS COME TRUE

 

 

 

 

「麦の唄」中島みゆき

 

 

 

 

「潮騒のメモリー」天野春子(小泉今日子)

 

 

 

 

 

 

 

 

「幸せになるために」中山美穂

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