トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第54回放送 「今こそ聴きたい!90年代ビーイング/リクエスト特集」

第54回放送 「今こそ聴きたい!90年代ビーイング/リクエスト特集」

第54回放送 「今こそ聴きたい!90年代ビーイング/リクエスト特集」

<2020.5.17 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛を余儀なくされている昨今。先行きの見えない状況に世の中全体が重苦しいムードに包まれています。5月の『0時歌謡』はそういう時だからこそ、聴くと元気になれて、思わず歌いたくなるような内容がいいのではないかということで、90年代の音楽シーンを席巻した音楽制作会社・ビーイングが手がけたシングル曲を特集。事前に番組のHPやツイッターの公式アカウントでリクエストを募ったところ、嬉しいことに多くのリクエストやメッセージを寄せていただきました。
そのビーイングは1978年、音楽プロデューサーの長戸大幸氏らによって設立された音楽制作会社(現在はアーティストのマネジメントや不動産投資事業など、業容を拡大)。作詞、作曲、編曲、ディレクション、マーケティングなどをマルチにこなす長戸氏の辣腕によって成長を続け、特に90年代に入ってからはメガヒットを連発します。その口火を切ったのがB.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」(90年)で、以後、B’z、Mi-Ke、ZARD、T-BOLAN、WANDS、大黒摩季、DEEN、ZYYG、FIELD OF VIEW、倉木麻衣などが続々とブレイク。最盛期の93年には、オリコンの年間アーティストセールス(シングル+アルバムの総売上)TOP5のうち4組(1位:ZARD、2位:WANDS、4位:B’z、5位:T-BOLAN)をビーイング系のアーティストが占めるなど、圧倒的な人気を誇りました。
90年代のビーイング制作の楽曲は、キャッチーなメロディ、打ち込み主体のビートの効いたサウンド、切ないながらもポジティブな歌詞を圧倒的なボーカルで歌い上げるのが特徴。その多くにドラマ、アニメ、CMなどのタイアップが付いていたため、リスナーはテレビから大量に流れてくる歌をいつの間にか覚え、CDシングルを買って練習し、当時急速に普及していたカラオケBOXで歌うというのが1つのパターンになっていました。


01.「負けないで」ZARD(1993)
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし
松雪泰子主演のドラマ『白鳥麗子でございます!』第1シリーズ(フジテレビ系)の主題歌に起用され、ZARD最大のヒットを記録した6thシングル。もともと遠距離恋愛をテーマにした歌でしたが、「負けないで もう少し 最後まで走りぬけて」や「ほらそこにゴールは近づいてる」といった歌詞から、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のチャリティマラソンの応援歌として定着し、今では幅広い世代から愛されるスタンダードソングになっています。

BGM.「ポパイ・ザ・セーラーマン」スピニッヂ・パワー(1978)
作詞・作曲:Lerner Sammy 編曲:Danny Long
78年に設立されたビーイングが最初に放ったヒット曲。米国アニメ『ポパイ』でお馴染みの楽曲を当時世界的に流行していたディスコ調にアレンジしたカバー作品で、オリコン21位まで上昇しました。本作がデビュー曲となるスピニッヂ・パワーは、腕利きのミュージシャンやボーカリストによって編成されたメンバー流動型のバンド。本作では元トランザムの西濱哲男がボーカルを務め、織田哲郎らがコーラスに参加しています。同バンドは81年に解散しますが、活動後期にはのちにBOØWYを結成する氷室京介がリードボーカルを務めていました。

02.「BE THERE」B’z(1990)
作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘、明石昌夫
「日本で最もアルバムを売り上げたアーティスト」として、ギネス世界記録の認定を受けたロックユニットの快進撃のきっかけを作った4thシングル。テレビ朝日系『水曜スーパーキャスト』のエンディングテーマに起用され、彼らにとって初のTOP10ヒット(オリコン最高7位、2003年の再発盤は同3位をマーク)となりました。デジタルビートとギターサウンドを融合した初期B’zを象徴する、ファンク調のダンスチューンです。

03.「Bye For Now」T-BOLAN(1992)
作詞・作曲:森友嵐士 編曲:T-BOLAN、明石昌夫
長戸大幸氏が音楽を担当したフジテレビ系ドラマ『ウーマンドリーム』(制作:関西テレビ)の主題歌としてミリオンを突破した6thシングル。オリコンチャートでは稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」に阻まれて、惜しくも2位どまりでしたが、彼ら最大のヒットを記録しました。ビーイングならではの分厚いサウンドに乗せたロッカバラードはT-BOLANの真骨頂。森友嵐士のハスキーなボーカルが心地よく響きます。

BGM.「SHAKE IT」T-BOLAN(1995)
作詞:森下桂人 作曲:森友嵐士 編曲:T-BOLAN、明石昌夫
90年に結成されたT-BOLANは活動を休止した期間もありましたが、2017年より再始動。今年は2月から全国ツアーを開催中ですが、コロナ禍の拡大により現在は公演を見合わせています。今回の特集にはコンサートの早期再開を待ち望むファンの方から多くのリクエストをいただきました。本作はテレビ朝日系バラエティ『チャンネル99』のエンディングテーマに起用されたロックンロールナンバー。オリコン4位をマークした13thシングルです。

04.「LOVIN’ YOU」KIX-S(1994)
作詞:浜口 司 作曲:安宅美春 編曲:葉山たけし
渡辺プロダクションとビーイングの共同プロデュースでヒットを重ねた女性ロックユニットの4thシングル。ギターの安宅は90年にB’zプロデュースの「孤独のRunaway」でソロデビュー、ボーカルの浜口もビーイングのアーティストによるオムニバスアルバムで先行デビューを果たしていました。テレビ朝日系バラエティ『お茶とUN』のオープニングテーマに起用された本作は女性版B’zとも言うべき、メロディアスなギターロック。オリコンでは19位まで上昇しています。

05.「BOMBER GIRL」近藤房之助&織田哲郎(1992)
作詞:康 珍化 作曲・編曲:織田哲郎
B.B.クイーンズでブレイクしたブルースシンガー・近藤房之助と、ビーイングの創業メンバーにしてメインコンポーザーの織田哲郎が組んだコラボシングル。実力派2人が時に絡み合い、時に競い合うようにシャウトするボーカルを聴かせるエモーショナルなナンバーです。宮沢りえ出演のカルビー「ポテトチップス」のCMに起用され、オリコン20位のヒットとなりました。

BGM.「君がいたから」FIELD OF VIEW(1995)
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし
94年に“view”という名称でデビューした4人組バンドの改名後、第1弾シングル(通算3作目)。石田ひかり主演の連続ドラマ『輝く季節の中で』(フジテレビ系)の主題歌としてオリコン3位をマークし、デビュー2年目でブレイクします。本作でメンバー全員が黒いスーツを着用するスタイルを確立した彼らは、その後も清涼感のあるサウンドと爽やかなボーカルでヒットを連発。2002年に解散したものの、改名25周年を迎えた今年、ファン待望の復活を果たしました。

06.「ドキッ」FIELD OF VIEW(1996)
作詞:山本ゆり 作曲:浅岡雄也 編曲:葉山たけし
“FIELD OF VIEW”として再デビューして以来、ビーイングに所属する他のミュージシャン(坂井泉水や織田哲郎など)からの提供曲でヒットを重ねてきた彼らですが、本作は久々にメンバーが作曲した作品をシングルとしてリリース。全日空「ANA’sパラダイス」のCMに起用され、オリコン4位という結果を残しました。

07.「未来のために」DEEN(1995)
作詞:池森秀一 作曲:池森秀一、宇津本直紀 編曲:古井弘人
もともとソロデビューする予定だったボーカルの池森秀一と、キーボードの山根公路を中心メンバーにして、93年に結成されたDEENの7thシングル。日本テレビ系『’95劇空間プロ野球』のイメージソングに起用され、バンドとして2作目のオリコン1位を獲得しました。シングルA面ではデビュー以来初めて、メンバーが作詞・作曲を手がけており、明日への希望を感じさせるポジティブなメッセージソングに仕上がっています。

BGM.「もいちど」西城秀樹(1991)
作詞:沢ちひろ 作曲:栗林誠一郎 編曲:池田大介
今回の特集で最も多くのリクエストを集めたのは、91年から92年にかけて、ビーイングが楽曲制作を担当した西城秀樹さんでした。2018年5月16日に63歳の若さで旅立った秀樹さんは3回忌を迎えたばかり。『0時歌謡』では没後2回の特集を実施し、そのたびに最多リクエスト記録を更新してきましたが、今回もビーイングのプロデュース曲に人気が集中しました。本作はハウス食品のラーメン「うまいっしょ」のCMタイアップがついたミッドバラードです。

08.「走れ正直者」西城秀樹(1991)
作詞:さくらももこ 作曲・編曲:織田哲郎
デビュー20年目を迎えた国民的スターが、人気アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のエンディングテーマを歌って話題を呼んだ本作は、もともとちびまる子ちゃんをキャラクターに起用したNTT「キャッチホン」のCM用に制作された曲。熱烈な秀樹ファンである原作者・さくらももこさんからのオファーを快諾した秀樹さんは、当時の日本のポピュラー音楽では珍しかったスカビート(先行例は87年にヒットしたゆうゆ「25セントの満月」がある程度)を歌いこなし、オリコン17位のヒットに結びつけました。

09.「Rock Your Fire」西城秀樹(1991)
作詞:サエキけんぞう 作曲・編曲:織田哲郎
織田哲郎が10曲中9曲のプロデュースを手がけたアルバム『MAD DOG』(91年)からの先行シングル。秀樹さんより2学年後輩の織田は、自身が中学生の頃から「秀樹さんにはストレートなロックを歌ってほしい」と思っていたため、同アルバムではロック色を全面に打ち出しました。91年に開催された秀樹さんのデビュー20周年記念コンサートには織田もバンドメンバーとして参加し、リードギターを務めています。

10.「果てしない夢を」ZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄(1993)
作詞:上杉 昇、坂井泉水 作曲:出口雅之 編曲:明石昌夫
ビーイング勢が毎週のようにチャート1位を獲得していた時期にリリースされた本作は、日本テレビ系『劇空間プロ野球’93』のイメージソング。ミリオンヒットを連発していたZARDとWANDSに加え、デビューしたばかりのREVとZYYG、そしてゲストボーカルに長嶋茂雄(当時は読売巨人軍の監督)を迎え、オリコン2位の大ヒットを記録しました。コーラスには大黒摩季、近藤房之助、川島だりあ、大田紳一郎、生沢佑一、Qunchoが参加しており、まさにビーイング版「ウィ・アー・ザ・ワールド」といえる楽曲です。

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