トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第63回放送 「デビュー40周年! 河合奈保子 meets 筒美京平(後篇)」

第63回放送 「デビュー40周年! 河合奈保子 meets 筒美京平(後篇)」

第63回放送 「デビュー40周年! 河合奈保子 meets 筒美京平(後篇)」

<2020.12.27 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

12月は、FMおだわらの“ラジカセアワー”(毎週日曜23時~25時)で放送されている『ラジオ歌謡選抜』『ファムラジオ』『午前0時の歌謡祭』の3番組合同で、10月に他界された作編曲家・筒美京平さんの追悼特集を実施。『0時歌謡』では、今年デビュー40周年を迎えた河合奈保子さんに提供された筒美作品をお届けしました。
筒美さんは、奈保子さんのデビュー4年目(83年)から7年目(86年)までの3年間に36曲を提供。活動中期のメインコンポーザーといえるでしょう。新人を一から育てるか、ベテランをショートリリーフ的に手がけることが多かった筒美さんにとって、途中から担当して6作のシングルAB面と、2作のオリジナルアルバムを書き下ろした《奈保子プロジェクト》は異例といえば異例。それだけ河合奈保子という才能に惹かれていたことは間違いありません。
後篇はリスナーの皆様から寄せられたリクエストの中から、多くの票を集めた楽曲で構成いたしました。

※河合奈保子さんが過去に出演したTBSの番組における歌唱シーンを収録した4枚組のDVD-BOX『NAOKO ETERNAL SONGS』が12月23日にリリース。アイドルからシンガーソングライターに成長していく過程と、類まれなる音楽的才能が伝わる好企画として、音楽DVDチャートでデイリー3位をマークするヒットを記録中です。


河合奈保子『NAOKO ETERNAL SONGS』
発売日:2020年12月23日
品番:COBA-7211~4
価格:22,000円(税別)
仕様:DVD4枚組、三方背BOX、特製ブックレット(32ページ)
特設ページ:https://columbia.jp/artist-info/kawai/discography/COBA-7211-4.html


01.「ジェラス・トレイン」河合奈保子(1985)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
歌い手の声や個性に合わせた曲づくりをすることで知られる筒美さんですが、デビュー4年目から参加した河合奈保子プロジェクトでは、新しい一面を引き出すようなタイプの楽曲を次々と提供。その要求に応えるがごとく、奈保子さんの歌唱も1曲ごとに表情を増やしていきます。サビでファルセットのスキャットを聴かせる本作は声量も、リズム感も、ピッチの正確さも備えた奈保子さんの歌唱力がいかんなく発揮されたディスコ歌謡でオリコン6位をマークしました。

BGM.「ファーストネームでもう一度」河合奈保子(1985)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
挑戦的な楽曲として話題を呼んだ20thシングル「ジェラス・トレイン」のB面に収録されたオールディーズ調のミディアムチューン。職業作家として、シングルをヒットさせることを使命としていた筒美さんは、インパクトやフックを重視したA面と違って、B面では奈保子さん本来のキャラクターが生きるポップでフェミニンな曲も提供していました。爽やかなコーラスが印象的な本作はその代表例といえるでしょう。

02.「恋のハレーション」河合奈保子(1983)
作詞:秋元 康 作曲:筒美京平 編曲:大村雅朗
筒美さんが初めて奈保子さんに提供した13thシングル「エスカレーション」のB面曲で、同日発売の6thアルバム『SKY PARK』にも収録。大村雅朗による、季節感やヒロインの心情が伝わるような煌びやかなサウンドと、奈保子さんの表情豊かなボーカルが心地よく響くサマーチューンです。

03.「バラードを止めて」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:矢島 賢、矢島マキ
A面では激しくエモーショナルに、B面では肩の力を抜いた穏やかな歌唱を聴かせることが多かった“筒美時代”の奈保子さん。ドラマチックな別れを描いた19thシングル「北駅のソリチュード」のB面に収録された本作では、ポップでリズミカルなメロディに乗せて切ない恋心を歌い上げています。EVEのコーラスとの掛け合いも聴きどころです。

BGM.「リメンバー」河合奈保子(1983)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:大村雅朗
オリコン4位のヒットを記録した14thシングル「UNバランス」のB面曲。当時、大ヒットしていたアイリーン・キャラの「フラッシュダンス」(83年)を思わせるバラード風の歌い出しから、テンポを速めて転調を重ねていくAメロに展開、最後は短いサビで完結するユニークな構成の楽曲です。シンプルなメロディをメリハリの効いた歌唱で聴かせる奈保子さんのボーカルが光ります。

04.「プールサイドが切れるまで」河合奈保子(1986)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:船山基紀
奈保子さんがシンガーソングライターとしての活動に移行する直前にリリースされた25thシングル「刹那の夏」のB面曲で、終わった恋に区切りをつけようとするロストラブソング。今回の特集ではシングルB面に収められた楽曲に多くのリクエストが寄せられましたが、その中で最も人気を集めたのが本作でした。

BGM.「メビウスの鏡」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:鷺巣詩郎
虚構性の強い難解な歌詞と、シンセを多用したメタリックなサウンドが印象的な本作は18thシングル「唇のプライバシー」B面曲。A面とは対照的に抑えたボーカルからは哀切や焦燥など、様々な感情が伝わってきます。デビュー5年目を迎えた当時の奈保子さんの表現力の進化が窺える作品といえましょう。

05.「唇のプライバシー」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:鷺巣詩郎
年末の音楽祭や紅白歌合戦で歌唱され、84年の代表曲となった18thシングル。オリコン4位をマークし、日本レコード大賞の金賞のほか、多くの音楽賞を受賞しました。筒美さんのシングル登板は「UNバランス」以来1年ぶりでしたが、1曲に詰め込まれた仕掛けは飛躍的に増加。起伏の激しいメロディと細かく刻まれるリズムを難なく歌いこなす奈保子さんの実力を世に知らしめることになりました。

BGM.「ラスト・シーンズ(SA・YO・NA・RA)」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:矢島 賢、矢島 マキ
全9曲を筒美さんが書き下ろした10thアルバム『さよなら物語』のエンディングを飾るナンバー。秋から冬のヨーロッパ各地を舞台にした他の8曲と異なり、映画本編のあとのエンドロール的な趣きの世界観を感じさせます。

06.「人生という名のレヴュー(HOTEL RITZ)」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:矢島 賢、矢島マキ
強力アーティストの新譜と同時期にリリースされたこともあって、オリコンでは最高11位にとどまった『さよなら物語』ですが、そのコンセプチュアルな世界観と、飛躍的な成長を見せた奈保子さんの歌唱力が相まって、現在では名盤との評価を得ています。映画の1シーンを思わせるSEが印象的な本作は「狂乱の時代」と言われた1920年代のパリの退廃的な空気を漂わせるナンバーです。

07.「モスクワ・トワイライト(LAST DANCE IN MOSCOW)」河合奈保子(1984)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:矢島 賢、矢島マキ
10thアルバム『さよなら物語』に収録された本作は2015年に発売されたファン投票によるベスト盤『私が好きな河合奈保子』の“B面/アルバム曲”の部で6位にランキングされた人気曲。今回の「筒美京平作品限定リクエスト」でも第2位のリクエストを集めました。旧ソ連のスパイと道ならぬ恋に落ちたヒロインを思わせるドラマチックな楽曲で、奈保子さんの気品と情熱に満ちたボーカルが存分に味わえます。

BGM.「face to face」河合奈保子(2006)
作曲・演奏:河合奈保子
当番組で、ほぼ毎回エンディングにおかけしている本作は、奈保子さんが2006年に発表した自作曲のインストゥルメンタル・アルバム『nahoko 音』に収録された曲。水の流れのように美しくきらめくメロディをピアノ1本で演奏しています。

08.「エスカレーション」河合奈保子(1983)
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:大村雅朗
今回最も多くのリクエストを集めた13thシングル。デビュー4年目、奈保子さんが20歳を迎えるタイミングで作曲を依頼された筒美さんは前年に「少女A」(中森明菜)でブレイクした売野氏に声をかけ、それまでのパブリックイメージを覆す大胆・挑発路線を構築します。新境地を開拓した奈保子さんはオリコン3位をマークした本作で自己最大のセールスを記録。同年の日本レコード大賞金賞や『あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭』最優秀アイドル賞などを受賞します。

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