東京スイーツ散歩㉔
浅草アンヂェラスの「アンヂェラス」(季節限定レモン味)
写真・文/長井英治
わたしをそっと包み込んでくれる、魅惑のスイーツたち。
そんな、神様がくれたオンリーワンのスイーツこそが世の中を熱くする!と信じ、
東に美味しいアイスクリームがあれば行って試食し、
西に人気のパンケーキあれば行ってその行列に参加し、
南に絶品のスフレあれば行って舌鼓を打ちながら、これはヤバイ!といい、
北にパフェやクレープがあればこれはここでしか食べられないから、
スウィーツは別腹だと自分に言い聞かせ……。
そうやって、都内の隅から隅まで、自分の足で歩いて探した絶品を紹介していきます。
東京スイーツ散歩を読めば、きっとあなたも、甘くステキなデイズを送れるはずです!
浅草に行くと、つい立ち寄りたくなる喫茶店があります。店の名は「アンヂェラス」。創業は昭和21年という老舗の喫茶店です。お店に入ると、ショーケースの中にケーキがたくさん並んでいるのですが、昔からある懐かしい、ショートケーキ、モンブラン(もちろん黄色いほう)、アップルパイ、レモンパイなど、目移りして、いつも悩んでしまいます。しかし、結局オーダーするのは、お店の名前にもなっている「アンヂェラス」です。
このケーキは、50年以上も愛されている、バタークリームで出来た、ロール型のケーキなんですが、普段は2種類の味を楽しめます。(黒いコーヒー味と白いホワイトチョコ味)。しかし、先日立ち寄った時に、季節限定の「レモン味」なるものが目に入って来ました。自称「レモニスト」である僕がオーダーしないわけはありません!(笑)想像以上に、レモン味が効いていて、かなり満足出来る逸品でした。上に乗っている、レモンピールもこれまた、素晴らしい照りです。バタークリームとレモンの相性はとても良いので、昔からお菓子屋さんに売っていた「レモンケーキ」が好きな方は、是非試してみて下さい。
せっかくなので、追加で「サバリン」をオーダーしました。「サバラン」ではなく「サバリン」というネーミングが良いではありませんか? 洋酒に漬け込んだパンに、上品な生クリームが挟んである、これまた素晴らしい味。しつこくなく、アッサリ目の味なので、あっという間に食べれてしまいます。この「アンヂェラス」はお土産にも喜ばれる一品ではないでしょうか?バタークリームなので、5日間くらい保存できるそうです。浅草観光に行った際は、是非このアンヂェラスにお立ち寄り下さい。あれこれ食べたくて、きっと迷うと思いますが(笑)。
http://www.asakusa-angelus.com/sp/
『雨天決行』(1983)
佐々木好
80年代に、ポスト中島みゆきと呼ばれた、北海道出身の女性シンガーソングライター 佐々木好の3枚目のアルバム。ラストを飾る「浅草にて」。浅草の風景と心情をうまく表現した名ボサノバ。佐々木好の視点の鋭さに、背筋がゾッとするかもしれない。(選・文/長井英治)