トップページ ラジオ 歌謡ラジオ「午前0時の歌謡祭」 第68回放送 「デビュー50周年! 西城秀樹リクエスト大会(後篇)」

第68回放送 「デビュー50周年! 西城秀樹リクエスト大会(後篇)」

第68回放送 「デビュー50周年! 西城秀樹リクエスト大会(後篇)」

<2021.5.23 OA>

オーガナイザー:濱口英樹(歌謡曲愛好家) 

『午前0時の歌謡祭』では3度目となる「西城秀樹特集」。その後篇となる今回も、多くのリクエストを集めた曲の中から、過去にON AIRしたことのない作品を中心にお届けしました。ゲストは1975年から88年まで、RCAレーベルで13年間にわたって楽曲制作を担当された音楽プロデューサーの岡村 右さん。2019年5月の特集以来、2度目のご出演となる岡村さんには各楽曲の制作秘話や、舞台裏の秀樹さんの姿など、貴重なエピソードを聞かせていただいたほか、ファンの方から寄せられた海外進出に関する質問にも答えていただきました。

なお、今回の得票数TOP5は以下の通りでした。たくさんのご応募、ありがとうございました。

1位  サンタマリアの祈り(80年/35thシングル)
2位  至上の愛(75年/14thシングル)
3位  Mad Dog(91年/22ndアルバム『MAD DOG』収録)
4位  いくつもの星が流れ(93年/69thシングル)
5位  ブルースカイ ブルー(78年/26thシングル)


01.「Mad Dog」西城秀樹(1991)
作詞・作曲・編曲:織田哲郎
当時、B.B.クイーンズやTUBEなどでヒットチャートを席巻していた音楽制作会社“ビーイング”のメインコンポーザー・織田哲郎から提供されたロックチューン。織田がほぼ全曲をプロデュースした22ndアルバム『MAD DOG』の表題曲で、「ジャネット・ジャクソンの『Black Cat』(89年)みたいな曲を歌いたい」という秀樹さんの要望を受けて作られました。織田は同年に開催された秀樹さんのデビュー20周年記念コンサートにもリードギターとして参加しています。

BGM.「ロンサム・シティー」西城秀樹(1981)
作詞:松本 隆 作曲:大瀧詠一 編曲:鈴木 茂
近田春夫や横浜銀蝿など、それまで秀樹プロジェクトとは無縁だったミュージシャン系の作家が多数起用された13thアルバム『ポップンガール・ヒデキ』の収録曲。本作は同年『A LONG VACATION』が大ヒットした大瀧詠一の作曲ですが、岡村さんは声のトーンが近いことから、いい化学反応が起きることを期待してオファーしたといいます。その狙いはずばり的中し、はっぴいえんどのメンバーによる秀樹流シティポップが2曲(もう1曲は「スポーツ・ガール」)完成しました。

02.「SWEET SURRENDER」西城秀樹(1985)
作詞:吉田美奈子 作曲:角松敏生 編曲:角松敏生、数原 晋(ブラス)、吉田美奈子(コーラス)
近年、シティポップの名盤として再注目されている17thアルバム『TWILIGHT MADE・・・HIDEKI』のオープニングを飾るファンキーなダンスチューン。秀樹さんと同じRCAのレーベルメイトだった角松は、やはり岡村さんがディレクターを務めていたことから16thアルバム『GENTLE・A MAM』(84年)に「Thorough the night」を提供し、その音楽センスに惚れ込んだ秀樹さんの要請によって、再登板となりました。ブラス編曲はつい先日、惜しくも他界した数原 晋が担当しています。

03.「その愛は」西城秀樹(1978)
作詞:宮下康仁 作曲:西城秀樹 編曲:大谷和夫
1978年は1日も休みをとらず走り続けた秀樹さん。その年の暮れにリリースされた9thアルバム『ファースト・フライト』では6曲の作曲を手がけていますが、キャッチーで疾走感のある本作もその1つです。チーム秀樹の一員だった宮下康仁(構成作家・演出家)は同年11月に日本武道館で開催されたコンサート『永遠の愛7章』で歌われることを前提に作詞を担当。同アルバムで作曲の才能も発揮した秀樹さんですが、その後は多忙もあって、表現者としての活動が中心となっていきます。

BGM.「NEW YORK GIRL」西城秀樹(1987)
訳詞:秋元 康 作曲:Howard Hewett、George Duke 編曲:George Duke
シャラマーのボーカルとしても知られるハワード・ヒューイットとジョージ・デュークの共作に、秋元 康が訳詞をつけた57thシングル。サビの《NEW YORK GIRL 謎めいた女》は当初《顔のない女》でしたが、それでは分かりにくいということで変更された経緯があります。本作のプロデュースも担当したジョージ・デュークはボーカリスト・西城秀樹を絶賛。同年10月に昭和記念公園で開催されたロックフェス『Japan Aid 2nd』では秀樹さんと共演し「New York Girl」を披露しています。ジャケットのイラストは永井 博。

BGM.「SHE(忘れじのおもかげ)」Charles Aznavour(1974)
作詞・作曲:Charles Aznavour、Herbert Kretzmer
秀樹さんの音楽的センスに惚れ込んでいた岡村さんは数々の洋楽を秀樹さんに紹介。その中からいくつものカバーが実現しました。担当を離れた後も「これはヒデキに合いそうだ」と思った楽曲があると後輩ディレクターに勧めることもあったそうです。番組内ではカバーを実現させたかった曲として、エルヴィス・コステロのヒットで知られる「She」の原曲や、ジノ・ヴァネリ「Night Walker」(81年)、ブレッド「IF」(71年)などを挙げてくださいました。

04.「抱きしめてジルバ-Careless Whisper-」西城秀樹(1984)
訳詞:森田由美 作曲:George Michael、Andrew Ridgeley 編曲:丸山恵市
84年夏にリリースされ、全米と全英で1位、日本でもオリコン12位をマークしたワム!のバラードを秀樹さんは同年10月にいち早くカバー。オリコン18位、TBS系『ザ・ベストテン』では9位まで上昇するヒットに結び付け、洋楽カバーの第一人者であることを実証しました。この名唱がバリー・マニロウの耳にとまり、翌年のシングル「腕の中へ-In Search of Love-」の提供とデュエットに繋がります。

05.「愛が止まらない~Turn in into love~」西城秀樹(1995)
日本語詞:及川眠子 作曲:Mike Stock、Matt Aitken、Pete Waterman 編曲:芳野藤丸
鶴田一郎の美人画イラストと、邦楽のヒット曲をロック調にアレンジしたカバー曲をCMに使用していたノエビア化粧品のイメージソング。秀樹さんはカイリー・ミノーグやWinkのヒットで知られるユーロビートをアダルトな歌唱で聴かせてくれました。72枚目のシングルで、編曲は盟友の芳野藤丸。

BGM.「最後の愛」西城秀樹(1999)
作詞:安部 純 作曲:平 義隆 編曲:武藤星児
44歳の誕生日に発売されたRCAレーベルでのラストシングル(通算78作目)。作曲は近年、嵐やTOKIOのシングルA面をヒットさせているシンガーソングライターの平 義隆。作詞と編曲はコンビを組んでアニメ音楽や劇伴を多数手がけている安部 純と武藤星児。秀樹さんは円熟味を増したボーカルで王道のバラードを歌い上げています。

06.「約束の旅~帰港~」西城秀樹(1986)
作詞:森田由美 作曲・編曲:後藤次利
加納みゆきの主演で最高視聴率44.9%を獲得したNHK大阪制作の朝ドラ『都の風』(86年10月~87年3月)のイメージソング。新曲を制作する時間がとれなかったことから、16thアルバム『GENTLE・A MAN』(84年)に収録されていた秀樹さんお気に入りの楽曲「帰港」をリメイクし、56作目のシングルとして発表しました。この年、秀樹さんは洋楽のカバーアルバム『Strangers in the Night』をリリース。香港で爆発的なヒットを記録し、アジアでもスターの座を確立します。

07.「いくつもの星が流れ」西城秀樹(1993)
作詞・作曲:文田博資 編曲:芳野藤丸
シンガーソングライターの文田博資が“ヒロスケ”名義で80年に発表した曲をカバーした69thシングル。秀樹さんヴァージョンは芳野藤丸のアレンジにより、スケール感のある骨太なバラードに仕上がっています。流れ星の演出で歌われたコンサートの歌唱シーンが焼き付いているファンの方も多いことでしょう。

BGM.「Do You Know」西城秀樹(1984)
作詞:湯川れい子 作曲:小田啓義 編曲:大谷和夫
ロカビリー歌手、フランツ・フリーデルが66年に発表した全編英語詞の曲をカバーした47thシングル。本作のリリース直後に「低髄液圧症候群」と診断されため、秀樹さんは約50日間の入院生活を余儀なくされますが、活動再開後の東京音楽祭では本作を歌唱、世界大会で銀賞を授与されました。アメリカのオールディーズを思わせるムーディーなバラードで、MVにはタレントのアダ・マウロが出演していました。

08.「サンタマリアの祈り」西城秀樹(1980)
作詞:なかにし礼 作曲:川口 真 編曲:服部克久
2週にわたる特集の締めくくりには最も多くのリクエストを集めた曲をセレクトしました。秀樹さんの真骨頂ともいえるドラマチックな世界観と歌唱力で聴く者を圧倒する本作は35作目のシングルとしてリリースされ、オリコン13位、『ザ・ベストテン』では9位をマーク。日本レコード大賞の金賞(3年連続)や日本歌謡大賞の放送音楽賞(3年連続)など、数々の音楽賞に輝きました。番組では岡村さんから大御所作家3人が組んだいきさつについて貴重なエピソードが語られました。

<Informationコーナー>
BGM.「光と影のロマン(2018 Ver.)」宇徳敬子(2018)
作詞・作曲:宇徳敬子 編曲:UK Project team-IR.TK.OK
4月に実施したバースデーライブが大好評だったことにより、その追加公演が決定した宇徳敬子さんが番組宛てに素敵なメッセージを寄せてくださいました。6月26日(土)に山梨県の甲府CONVICTIONで開催されるコンサートでは自身初の生配信も実施する宇徳さん。コメントのBGMにはセルフカバーアルバム『スローライフと私~Organic Cafe~』に収録された「光と影のロマン」をお聴きいただきました。

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