日本の三大疾病「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の現状

日本の三大疾病とされる「がん」は、日本人の死因の上位で不治の病とまでいわれていたが、医療の進歩で適切な治療によって死亡しない可能性も高くなってきている。
三大疾病の他2つは、「心疾患」と「脳血管疾患」だ。
心疾患には、狭心症と心筋梗塞も含む。また。脳血管疾患には、脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞がある。
がんの治療方法として医療の進歩によって様々な治療方法が開発され、現状では外科手術や薬物療法、放射線療法ができるようになった。心疾患では、薬物療法と外科手術で治療が行われるのが一般的だ。
カテーテル治療では、体の傷も小さく入院期間も短くて済むようになった。脳血管疾患は主に薬剤治療で、時間をかけてリハビリする場合が多いので長い期間がかかる。

高齢化社会を迎えると、こういった三大疾病にかかるリスクが高い年齢の人口が増加すると予想されている。医療需要が増えるため、医療現場で働く人々の労働負担も増加することになるだろう。
さらに高齢化社会になれば、介護の需要も大幅に増えることが考えられ、病院だけではない場所での医療やケアが重要になってくる。このような場合、地域包括支援の利用や、所得制限のない老人ホームや訪問介護の整備、ICT技術の導入によるオンライン診療など、医療従事者の労働負担を軽くし、効率化を図る必要性が高まるだろう。また、ジェネリック薬品で患者や家族の家計への負担を減らす、といった対策もさらに進むかもしれない。
今後は医療現場のひっ迫を回避できる方法を、現在の医療の現状に合わせて対処していくことが大切になってくるだろう。